こんにちは。 suuuオーナーのyuukaです
今日は、よくお客様や関係者の方からいただく質問、
「どうして自分ではネイルの施術をしないの?」ということについて、少しお話しさせてください。
私は美容専門学校でネイルを学びましたが、今はあえて「施術をしない」という選択をしています。 それは、自分なりに考えてたどり着いた、大切な理由があるからです。
1. 技術で人を判断してしまう自分がいたから
ネイルを続けていた頃、無意識に“技術”でスタッフを見てしまうことがありました。 「もっとこうした方がいい」「私だったらこうするのに」 そんなふうに、技術の上手・下手を軸に、人を評価してしまう癖があったんです。 でも、私が大切にしたいのは“人柄”。 どんなに上手な施術よりも、丁寧な接客や、心を込めた対応、お客様を思いやる気持ちこそがサロンの価値だと思っています。 だからこそ、技術者という立場を手放し、オーナーとして「人を信じる姿勢」を選びました。
2. 自分の“癖”や“好み”を押しつけたくなってしまうから
技術者としてネイルをしていると、自分の感覚やスタイルにこだわりが出てきます。 そして無意識のうちに、それをスタッフにも求めてしまう。 「こういうデザインの方が可愛いと思う」 「このやり方の方が早くてきれい」 そんなふうに、自分のやり方を正解として押しつけてしまうのが怖かったんです。 スタッフ一人ひとりの個性や感性を尊重したい。 それぞれの「好き」や「得意」を伸ばしていくサロンでありたい。 だから私は、現場には立たず、見守る立場を選びました。
3. 経営者よりスタッフが輝ける場所にしたい
私自身が技術に自信を持ちすぎてしまうと、どうしても“上から”になってしまう部分が出てきてしまいます。 でも、サロンという空間は、誰かが偉いわけでも、誰かが下でもない。 スタッフ一人ひとりが「自分らしくいられる場所」であってほしい。 経営者よりも、スタッフの方が知識や技術で勝っている。それって、とても素敵なことだと思いませんか? だから私は、現場の技術は信頼して任せることにしています もちろん、ベテラン技術者がオーナーであることで、すぐに質問できたり、アドバイスがもらえるというメリットもあると思います。 でも、その役割は外部講師や、定期的な勉強会で十分に補える。 そう信じて、私は「自分の役割」を経営に集中することに決めました。
技術者としての私を捨てたわけではありません。 ただ、自分が本当に大切にしたいことに気づき、それを守りたかったんです。
“誰かの上に立つ”のではなく、 “みんなで同じ目線で、心地よく働ける場所をつくる”
それが、私が目指すサロンのカタチです
これからも、スタッフがのびのびと成長できて、 お客様が笑顔で通ってくださる——そんなサロンをつくり続けたいと思っています。